従業員紹介 Vol.01 天野 翼

この会社に入社した理由と感想

 

 私は高校生の頃から酪農家になりたいという夢を持っています。京都のサラリーマン家庭で育った私は畜産の事は何も分からず、大学で畜産学を勉強したいと思い、北海道の帯広畜産大学へ入学しました。大学での活動で、酪農という職業がとても魅力的であることを知り、自分に合っている仕事だと確信して、夢への思いは強まっていきました。

 周りが就活を始め出した大学3年生の頃、私は就職先について悩んでいました。酪農家を目指すなら牧場の従業員か酪農ヘルパーの2択だと周りは言います。しかし私は牧場従業員やヘルパーでは得られない経験が自分に必要なのではないかと思いました。それが自分の酪農経営にとって大きな武器になると思ったからです。そうは言っても酪農から離れすぎた仕事は将来のためにならない、と答えが出ない日々が続いていました。

 そんな中、ニュージーランドの牧場で3週間だけ研修をする機会をいただき、これは何か悩みを解決するきっかけになるかもしれないという期待を持ちつつ、研修へ行きました。ニュージーランドでの牧場研修はとても刺激的なものでした。研修先の牧場では600頭もの搾乳牛が放牧されていましたが、放牧ゆえに足を痛める機会が多いので、毎朝足の痛い牛を2―3頭連れてきて、牧場のボスや従業員で蹄病治療をしていました。ボスは特に放牧する場合、蹄の管理技術は必須だと話しました。私にとってこれは衝撃的なもので、これは是非ともみにつけたい技術だと思いました。私は酪農家になる前に削蹄の仕事がしたいとその時思いました。

 

 2020年の春から片山削蹄所で働き始め、牧場従業員や酪農ヘルパーでは得られない経験をさせてもらっています。まず数多くの牧場に出入りし、様々な牛に触れたり、その環境を見れるのは、削蹄師ならではのことです。また色んな性格の牛を扱うため、牛の行動を読むことや自分の身の危険を察知することが自然に身に付いていきます。大学や搾乳バイトで少し牛を扱ってきましたが、削蹄する際の牛の行動は初めて見るようなものばかりで、この経験を積むとどんな牛の行動にも対応できるようになると思います。また、集団で行う仕事であるため、周りを見て自分が何をすべきか判断する力やコミュニケーション力が身に付いていきます。自分は削蹄師としてまだ見習いですが、牛にストレスを与えない扱いや、個体に合った削蹄、蹄病治療が出来るように一生懸命に頑張ります。

辛いこともありますが、この仕事で頑張ったことは必ず酪農業で返ってくると信じています。