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迷い猫?それとも捨て猫?

今から2ヶ月以上前の1月下旬、寒さが厳しくなる最低気温がマイナス20度以下にもなる日曜日の朝。
作業所に行くと目の前に走る小さな生き物…

小さな子猫です。

迷い猫?それとも捨て猫?

その子猫は、建物の縁の下に隠れながらも「にゃーにゃー」と声をあげこちらを見ています。
何かを求めている感じ、あきちゃんの餌を手で一握り持って来て与える直ぐ様こちらに寄ってきて黙々と食べ始めました。


凄くお腹が空いていたのでしょう、体を触っても嫌がる素振りも見せず、食べ終えた後に抱っこもさせてくれます。
きっと飼い猫だったのでしょう。
寒かったのでしょう。
迷ってきたのか?それとも捨てられたのか?

飼い主が必死に探しているかもしれません。
ひとまずその場に段ボールにサンデーとシュンの餌の柔らかい牧草を入れガムテープでふたをして小さな出入り口をカッターで開け、即席の「お家」を作りました。


早速わが社のグループラインで皆に伝えると、休日にもかかわらず、猫好きの従業員が見にきました。
それから数日経っても飼い主は現れません。

その従業員は寒かろう思い、ホームセンターで断熱材を購入し、段ボールのお家に張り合わせたり餌やおやつを与えたり、他の従業員も鈴が付いた首輪を買ってきたり、いつの間にか「みーちゃん」と名付けられ、皆に可愛がられています。

 

ある日、1番可愛がっている従業員が「いえで飼いたい」とのこと。

了承すると早速、ペットの飼えるアパートに引っ越して、みーちゃんも貰われていきました。

今では暖かいお部屋で可愛がられ、幸せな第二の猫生活を送っている事でしょう。
ペットは最後まで飼い主がその「責任」を持って養うことを望みます。

みーちゃんがいなくなって淋しがるあきちゃん

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従業員紹介 Vol.02 佐野 正

従業員紹介 Vol.02 佐野 正

 私は片山削蹄所に2004年に入社して17年が経ちました。初めは削蹄師という仕事がどんなものかも分からない状態でしたが、高校時代の同級生が片山削蹄所に勤務しており、その代表の片山さんが削蹄の全国大会で優勝された話を聞いて「自分もやってみたい」と思い入社を希望しました。

 入社して実際に牛に触れた時は正直怖かったです。牛の行動に慣れるのは大変でしたが、先輩方がアドバイスをくれたり、実際にやって見せてくれたり色々と助けてくれた事を覚えています。

 ある程度、牛に慣れ牛の行動がわかり始めた頃に初めて削蹄鎌を頂きました。自分の初めての削蹄工具を手にし凄く嬉しい反面、実際に削蹄出来るのか緊張もありました。

 毎日何頭かずつ削蹄させてもらい、削る限度と牛の足を持つ保定の感覚を少しずつ掴んでいきました。

 入社2年目で「二級牛削蹄師」の資格を取得して翌年から牛削蹄競技大会に出場することができました。競技大会は、実際の牛を使い、牛の姿勢や歩様などを見てどのように削蹄するのかを用紙に書き入れる判断競技と40分で牛1頭の削蹄を行う実技競技と2種目あり、上位4人が全国大会に出場できます。

 初めて出場した時は緊張のあまり何から始めていいのか分からなくなり、時間だけが過ぎていき大変なことになりました。何とか時間内に終わり結果も散々でしたが、なんとも言えない「充実感」があり、とても楽しい時間でした。毎年競技会に出場して全国大会に幾度も出場しましたが、まだ優勝することは出来ていません。

 北海道牛削蹄師会に所属する削蹄師も多数優勝しています。当社からは片山社長、武田君と2人もの全国優勝者がいます。自分もいつかは優勝出来る様な削蹄師になれる様に精進していきたいと思います。

 

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従業員紹介 Vol.01 天野 翼

従業員紹介 Vol.01 天野 翼

この会社に入社した理由と感想

 

 私は高校生の頃から酪農家になりたいという夢を持っています。京都のサラリーマン家庭で育った私は畜産の事は何も分からず、大学で畜産学を勉強したいと思い、北海道の帯広畜産大学へ入学しました。大学での活動で、酪農という職業がとても魅力的であることを知り、自分に合っている仕事だと確信して、夢への思いは強まっていきました。

 周りが就活を始め出した大学3年生の頃、私は就職先について悩んでいました。酪農家を目指すなら牧場の従業員か酪農ヘルパーの2択だと周りは言います。しかし私は牧場従業員やヘルパーでは得られない経験が自分に必要なのではないかと思いました。それが自分の酪農経営にとって大きな武器になると思ったからです。そうは言っても酪農から離れすぎた仕事は将来のためにならない、と答えが出ない日々が続いていました。

 そんな中、ニュージーランドの牧場で3週間だけ研修をする機会をいただき、これは何か悩みを解決するきっかけになるかもしれないという期待を持ちつつ、研修へ行きました。ニュージーランドでの牧場研修はとても刺激的なものでした。研修先の牧場では600頭もの搾乳牛が放牧されていましたが、放牧ゆえに足を痛める機会が多いので、毎朝足の痛い牛を2―3頭連れてきて、牧場のボスや従業員で蹄病治療をしていました。ボスは特に放牧する場合、蹄の管理技術は必須だと話しました。私にとってこれは衝撃的なもので、これは是非ともみにつけたい技術だと思いました。私は酪農家になる前に削蹄の仕事がしたいとその時思いました。

 

 2020年の春から片山削蹄所で働き始め、牧場従業員や酪農ヘルパーでは得られない経験をさせてもらっています。まず数多くの牧場に出入りし、様々な牛に触れたり、その環境を見れるのは、削蹄師ならではのことです。また色んな性格の牛を扱うため、牛の行動を読むことや自分の身の危険を察知することが自然に身に付いていきます。大学や搾乳バイトで少し牛を扱ってきましたが、削蹄する際の牛の行動は初めて見るようなものばかりで、この経験を積むとどんな牛の行動にも対応できるようになると思います。また、集団で行う仕事であるため、周りを見て自分が何をすべきか判断する力やコミュニケーション力が身に付いていきます。自分は削蹄師としてまだ見習いですが、牛にストレスを与えない扱いや、個体に合った削蹄、蹄病治療が出来るように一生懸命に頑張ります。

辛いこともありますが、この仕事で頑張ったことは必ず酪農業で返ってくると信じています。